この小説は映画にもなりましたね。あんまり期待しないで(笑)観ていたんですが、けっこう良くて、んで主演の堺雅人さんは小説のイメージ通りでけっこうハマっていました。このひと最近菅野美穂さんと結婚して話題になってましたね~
内容は日本の首相を爆破テロで暗殺する事件が発生。主人公“青柳雅春”は何者かの陰謀に嵌められ、容疑者として追われていく。首謀者もわからないまま主人公が取りえる手段はただひとつ。逃げ切る事。.....というストーリーなんですがこの話、実に面白くて買ってからノンストップで一気読みでした。
普通の小説なら主人公が真犯人を突き止め、自分の身の潔白を証明してハッピーエンドなんでしょうが、この小説には真犯人など出てこない!!首相の暗殺という権力闘争の中で何者かに利用されてしまう。この巨大な権力には個人など抗いようがない現実が妙にリアルです。そして逆に個人の身一つだからこそ逃げおおせられるという選択。話の中にはさすがに“ムリだろ~”という突っ込みもありますが、最後まで楽しめた良作でした。お薦めです!

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