ども、昨日あんな大言壮語を吐いておいて 帰りしなに雨が降ってたってだけで……
嫁さんに駅まで迎えに来てもらうというヘナチョコぶり(笑)
まぁ、私が言った「ムリ」と雨の中を走る「ムリ」は根本的に違うので、風邪などひいては本末転倒ですから……そこはご容赦といった感じでしょうか?(笑)
夜走っているスロージョギングというのは自分にとって心拍数が一定以上にあがらない程度の走りで、時速にするとぎりぎり8km/hいくかいかないかくらいだと思います。
走っている最中は、脳内で歌や曲を流してますが(笑)(実際ipodとか持っているんですが、なんとなく使ってない)その走りのペースに実にマッチする曲が何曲かあります。
その一曲がキリンジの「エイリアンズ」。このテンポで走っているとすると結構ユルイな、って思う人も多いんじゃないでしょうか??
この曲は2000年の秋くらいにカーラジオから流れてきたのを偶然耳にして、即買いという。一発で心をわしづかみにされた曲です。まぁ当時の衝撃はなんとも言えなかったですね。ノスタルジックでメランコリックで退廃的なスローバラード、歌詞のひとつひとつが散文的で意味を見いだせないのに、ワンフレーズ、ワンセンテンスが心の琴線に響いてくるような、まさに「傑作」というにふさわしい曲でした。
たとえば冒頭の「はるか空にボーイング 音もなく公団の屋根の上 どこへいく」……いきなり私の幼少に住んでいた公団の団地、見上げる空高く飛行機が飛んでいく……そんな状況が脳裏に浮かび上がってきます。
そのあと場面は夜中になって「誰かの不機嫌も寝静まる夜さ バイパスの澄んだ空気と 僕の町」……夏の夜中、家族四人で並んで寝ている部屋の窓は開け放たれていて、向かい側の団地の明かりがところどころに灯っている。日中は排気ガスのバス臭い通りも真夜中になれば車通りも絶えていくぶん空気が澄んでくる。そんな過去の自分の日常がこの短いセンテンスで思わず思い起こされて鳥肌モノでした。
この曲が収録されたアルバム「キリンジ3」を買って聴いたのですが、この一曲が群を抜いて素晴らしく、あとの曲は悪くは無かったのですが、なにしろ「エイリアンズ」のインパクトが強すぎてどうしてもかすんでしまうんですね。
キリンジは堀込 高樹 堀込 泰行の兄弟ユニットでアーティストとして実力もすばらしいんですが、(弟の泰行が2013年脱退)個人的にはどうしても「エイリアンズ」一発屋のイメージが拭えません。(失礼)逆に言えばそれだけこの「エイリアンズ」の出来が素晴らしかったのでしょう。
今はスロージョギング中に脳内にこの歌が響くと、遠くに見える日野市の夜景が一味違って見えて良いです。
それではお届けします。キリンジで「エイリアンズ」
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