吉祥寺がいかに物騒で危険な街かを紹介しました。
しかしまぁ、たしかに良い街ではあります。
商店街の有名なお肉屋で行列ができるメンチカツはとにかくうまいし、
これからお花見のシーズンになれば井の頭公園なんか最高です。
かつでバレー仲間でここでお花見をしたとき、
わたしは酔った勢いで、公園にたわむれるハトを素手で捕まえて
女性陣にドン引きされる。という失態を演じましたが、
あれはまぁ、おおむね微笑ましいエピソードと言えましょう(笑)
今日はあの悪夢の流血事件から一年後のはなし....
バレー仲間の忘年会の知らせが届いた時、わたしは嫌な予感がしました。
飲みの会場はふたたび吉祥寺になっていたからです。(笑)
しかし今回は気をつければ良い....と黒帯と背後に気をつけていれば大丈夫(笑)と自分に言い聞かせました。どだい正体を無くすほど飲まなきゃいいじゃないかと(笑)いい加減30過ぎて学生じゃないんだからと(笑)
そんなふうに切り替えて忘年会に参加しました。
忘年会はひととおり盛り上がり、
一年を振り返って試合中のあんなプレーこんなプレーなどを
酒の肴にして楽しみました。
一次会はほどなく終わり、わたしはまだ正気でしたので
これ以上残って黒帯野郎に投げつけられる前に撤収しよう(笑)と思い立ちました。
吉祥寺駅のホームで帰りの電車を待っていた時です。
[0回]
駅の構内放送が流れてきました。「東久留米市よりおこしのすぬあに様~」
え??わたし???何がおきた?気が動転しました。
構内放送で呼び出しされるなんて、生まれて初めての事です。
「~至急改札までお越しください。」なにがおきた????
なんか落し物でもしたか????と
身に覚えのない呼び出しに応えて、のこのこ改札まで下りました。
そこにいたのはバレー仲間。ニヤニヤしながらのお出迎えです。
「なんで帰るのか???」「ムードメーカーがいなくなってどうする??」
......引き留めか!!!!こいつら飲み会に仲間を引きとめるのに
駅の構内放送を私用するのか????
なんて無茶な連中だ!!!(笑)しかし事ここに至っては
もはや逃げも隠れするわたしじゃありません!!
「よし、いったろうじゃねぇか!!!」と再び吉祥寺の街中に
飛び込んで行きました。
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............その後、どれくらい飲んだのか、
もはや記憶の能くする処ではありません。
次のわたしの網膜に焼きついている映像は
まるでスローモーションのように用水路に転がり落ちていく自分自身でした(笑)
ドボン...と浅い用水路に落ちたわたしはその衝撃で意識を取り戻しました。
眼鏡はいずこかへ転がりすっとび、腕時計は水に浸かってぶっ壊れ
腰から下はずぶ濡れ。
仲間の姿はすでになく、一体ここがどこなのかさえ分からない始末。
おぼろげながら、仲間と別れ吉祥寺から歩いて帰ろうとしたような....
それすら定かではない状態でした。
道路に戻って、方向もわからず眼鏡も無いまま、歩きはじめます。
帰巣本能に任せて“こっちが家だ”という感覚だけが頼りでした。
ガポッガポッいう靴の間隔がたまらなく不快で、おまけに寒くなってきたので
衝動的に靴を脱いで用水路に投げ捨てました。(笑)
街灯も少なく、暗い夜道をびしょ濡れの男が靴も履かずに歩く。
バイオハザードのゾンビみたいなもんでしょうか???(笑)
そこへ、本当に運よくタクシーが通りかかりました。
とっさに手を挙げてタクシーを留め、なんとか車に乗り込みました。
タクシーの運ちゃんも黒いコートだったのでびしょ濡れは気付かなかったのでしょう。
あと暗かったから靴を履いてないこともおそらく....(笑)
そうでなければ普通は乗車拒否されると思います。(笑)
んで、目的地を告げますと車はわたしが帰巣本能で割り出した方向とは
真逆の方向へと走り出しました(笑)どこをどう歩いたかは知りませんが
最初から家から逆走していたということでしょう(笑)
あの時タクシーに乗らなかったら、年末のあの寒さで腰から下をずぶ濡れにした
裸足の男が無事でいられたか判りません。
散々な目に合って家に戻り、ようやく落ち着きを取り戻しました。
熱いシャワーを浴び、多大な損害を出しながらも
生きて帰って来れたよろこび味わいました(笑)
後で仲間に聴いたところによると、わたしよりさらに泥酔した仲間の一人がシンガポールのマーライオン状態(笑)でゲーゲーしているのを介抱しているあいだに、
わたしは人知れず去ったらしい.........REOスピードワゴンが言う所の“クールに去る”というやつですか。(笑)
こうして二年連続吉祥寺にて壮絶な忘年会(笑)を経験して以来、
吉祥寺はわたしにとって鬼門ともいえる街になったのであります。
まったく悪い街だぜ!!吉祥寺!!(自業自得)
今回の教訓
「飲み過ぎにはきをつけましょう」(吉祥寺関係ないじゃん)
おしまい
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