俳優の夏八木勲さんが11日、神奈川県内の自宅で亡くなりました。先週の話ですね~残念です。
この俳優さん名わき役でいろんなドラマ・映画に出演されておりますが
わたしにとってはやはり「戦国自衛隊」ですね~当時まだ小学校2,3年だと思いますがそのインパクトは計り知れないです。
原作は日本の作家半村良のSF小説ですが、この中の“近代武装した自衛隊が戦国時代にタイムスリップしたら……”というコンセプトだけをフューチャーして勢いだけで(笑)作られた娯楽映画!!
熱い漢たちの壮絶な生きざまを描いてまして、この映画単純に近代兵器で武装していれば無敵じゃないか??とか思いますよね。

確かに最初はそうやって破竹の勢いで勝ち進みますが、クライマックスの武田信玄との戦では圧倒的な人海戦術と信玄の戦術で自衛隊員たちは次々と討ち取られていくという……そのやられかたが凄まじいワケです。
[2回]
当時この映画は自衛隊の協力を得られず、ヘリコプターや戦車などはすべて張りぼてで作ったらしいんですが、この合戦シーンはそんなことは感じさせず、本当に大迫力!一体いくら金使ったんだろうという(笑)
武田の騎馬隊に機関砲を乱射しながらジープで突っ込んでいくシーンなどは圧巻です。そしてこの映画に出演している豪華な俳優陣!!主演のサニー千葉をはじめ前述の夏八木勲、にしきのあきら、真田広之、竜雷太、岡田奈々、小野ミユキ、薬師丸ヒロコ、渡瀬恒彦、佐藤蛾次郎ほか、鈴木ヒロミツ、ムッシュかまやつ みたいになんで長髪の隊員がいるの??と突っ込みたくなるキャスティング(笑)
そしてラスト、隊長の伊庭(サニー千葉)とわずか数人になり果てた自衛隊員たちは荒れ寺で盟友となったはずの長尾影虎(夏八木勲)の軍勢に討ち取られます。
“時代の異端児たる自衛隊員”を始末せよとの将軍の命令に逆らえず、友誼を結んだ伊庭隊長を討ち取った長尾影虎の複雑な心境を夏八木勲氏が熱演しており、
ラストシーンは泣けてきます。滅びの美学と漢のロマンがあふれまくっています。(笑)

だいぶ後になって原作を読んで、そのあまりの生ぬるさに愕然としました。(笑)この映画が本当にコンセプトと登場人物の名前だけ採用したのは英断だったと個人的には思います。(笑)
のちにリメイク版が出てますが、
はっきりいって観る気もしないです。(笑)だってあのインパクトとストイシズムに勝てるものが現在の日本映画界やTVドラマに作れるはずがない!!と思っていますから(笑)
大人になってからこの映画見直す機会があったんですが、確かに間延びしたシーンやお色気シーンなどがあり、初見のインパクトほどの感動は得られませんでしたが……まぁ、幼いころの思い出の美化ということで(笑)
でもこの映画に使用されている音楽は良かった!!ずいぶん前にこの映画のサントラCDを入手しましたがサントラというか挿入歌集CDでした。豪華な歌手たちによる漢たちに贈る歌。もう、最高です!!!!

収録されている曲のほとんどがバラード、それが映画シーンのところどころに効果的に挿入されていて、否が応でも気分が盛り上がろうというもの。amazonのカスタマーレビューみても、まー熱い熱い!!(笑)
それではこのサントラからラストシーンに使われた「ララバイオブユー」をお届けします。
歌っているジョー山中も既に故人。感慨深いものです。
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