
こどもの頃見たアニメの中で間違いなくベスト3に入るアニメが「あしたのジョー2」です。なぜ“2”か?やっぱりリアルタイムで観ていたということも大きいですが、再放送で見た“1”はやっぱりなんか古臭かった(笑)
近年“懐かしのアニメ”などで取り上げられる「あしたのジョー」は圧倒的に“1”の♪サンド~バッグにぃ~から始まる尾藤イサオのあしたのジョーと、“1”のクライマックスであるライバル力石との死闘、死別が流されます。まぁ、これは非常に良いシーンで、力石のために実際に葬儀までやったエピソードも相まって常用されるのも理解できます。
最近になってようやく、最終回の真白な灰になったジョーのラストーシーンも取り上げられますが、力石死後のあしたのジョーの扱いが結構ぞんざいで個人的には歯がゆい思いをしてましたね~
あしたのジョー1はマンガの連載に合わせて放映されていたため、その反響は大きく、逆に原作に追いついてしまったため、打ち切られたという経緯があります。実際ライバル力石の死後作者もスランプに陥った為、作品が迷走、低迷してしまいますが、アニメもリアルタイムにそれにつきあってしまったということでしょうか?
[2回]
あしたのジョー2は原作の漫画が1973年に終了してから、7年後の1980年から放映開始ですから、じっくりアニメに落とし込んで解釈する余地があったといえましょう。
わたしも小学校低学年でしたが、もう面白くて夢中で見ていました。個人的な「あしたのジョー」の想い出は子どもの頃、いきなり最終巻の20巻を買って読んで「あぁ、ジョー死んじゃった……」と(笑)それまでの経緯もなにもすっ飛ばして読んだものです。(笑)
なにしろ子どもの経済力ですから、全巻買いそろえることはできない。派手な試合が入っている巻を歯抜けに買って読むという変則ぶり!!(笑)
ちなみにそのあと16巻、7巻、8巻、19巻、17巻、18巻と買うという……よく覚えてんなもう(笑)古本屋で歯抜けの全巻を揃えたのは高校卒業してから(笑)そりゃ他の人と違って力石に思い入れもないわ!!だって1~6巻のプロボクサーになるまでの経緯を一切すっ飛ばしてるんだもの(笑)まぁ、しかし全巻揃えて通して読んだ時にこの「あしたのジョー」の完成度にあらためて驚かされましたね~、1~20巻無駄なところがイッサイナシ!!力石の死後の迷走も、ジョーが少年から青年になる過渡期として無駄ではなかったと言いきれます。
最近のボクシング漫画は考証も表現も本格的になったかもしれませんが、無駄に100巻とか冊数を重ねて収拾がつかなくなってきてますから(笑)それとはえらい違いです。

さて、アニメの方に話を戻しますと、この「あしたのジョー2」、実際原作に無いエピソードがふんだんに盛り込まれていて、それが冗長にならず むしろ原作の雰囲気をぐっともりあげてくれていました。ジョーが立ち直るきっかけとなったベネズエラのカーロスリベラとの絡みとか、ジョーが東洋チャンピオンのベルトを返上して世界ランカー1位のレオン・スマイリーというオリジナルキャラクターと対戦するとか、結構良い味が出てます。
そして忘れてはならないのがアニメの声優!!あしたのジョーの1から不動の“ジョー”と“おっちゃん”の声「あおい輝彦」「藤岡重慶」のコンビ!!これはもうこの人以外ありえないというハマり起用だと思います。とくに「ジョー」の「あおい輝彦」はなんというか、ジョーの内面というか性格そのものが台詞に反映しているようで、キャラクターが生き生きと輝いてましたね~。
さらにもうひとつ、それは音楽、特に歌が抜群に良かった!!!アニメソング史上でも屈指の名曲が「あしたのジョー2」に揃っていた。これは“1”を大きく凌駕している点だと思います。オープニングもエンディングも素晴らしい!!前半のオープニングは「傷だらけの栄光」はジョーの熱く激しいストイックな躍動感が全面に出ていてカッコよすぎです。エンディングは「果てしなき闇の彼方に」ジョーの人生を体現する様なバラードで、子供向けアニメの歌にしては渋すぎる!!!!さらにアニメ後半からオープニング曲となる「MIDNIGHT BLUES」は当時小学校2年生だった私には理解できず、変な曲という印象でした。この曲の渋さ、素晴らしさが理解できるようになったのは中学生以降になってからじゃなかったでしょうか??
今では大好きな曲ですね~近年では甲斐バンドのヴォーカル甲斐よしひろ氏がカバーで歌ってますね。CDとしては
「あしたのジョーソングファイル」でだいたいコンプリートできます。ファンの方はこれ一枚は持っていて損はないと思います。
では最後にさっき取り上げた「MIDNIGHT BLUES」荒木一郎をお届けします。
燃え尽きたジョーをクリック(笑)

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